涅槃

 さよなら、ニルヴァーナを読んだ。

少年Aと遺族、崇拝者の少女、作家の女性の話だ。

 

小説内では美青年とされている。実際はそうでもない。

人間の中身を見たい そういって少しずつ更正している様を書いているが、そんなことはあり得ないだろう。半分フィクションなのだろうけど、美談にするのは如何なものだろう。

 酒鬼薔薇聖斗 という名前をメディアが読み間違えたから 報復しようとしたと聞いた。被害者の口内に手紙を入れた。筆跡を解析されないようにわざと角張った字。警察を煽る文面。

どう考えても悪質。悪質。それでしかない。社会復帰した現在でもホームページを開設し、異様な写真を載せる。

何が更生だ。ふざけるな。

本の中でこのようなセリフがあった。

『被害者は加害者ほど守られない。』

その通りだ。遺族の声は届かない。遺族にはプライバシーのかけらもない。不公平だな。